緊急事態宣言が解除されましたが．．．
新型コロナウイルス感染症の流行を抑える目的で発出されていた緊急事態宣言が全国一斉に10月1日に解除されました。
しかし、東京都では10月24日迄「リバウンド防止措置期間」が定められました。期間が限定されていますが、延長されるか否かは、現時点ではわかりません。
東京都の認証（点検）を得られた飲食店は午後8時迄の限定でお酒を提供することが認められ、閉店時刻は午後9時迄とされています。認証を得られていない飲食店はお酒の提供が禁止され、営業時間は午後8時までとされています。
また、東京都では1グループ4名迄のお客様に限り入店を認めるようにとの要請がなされています。さらに映画館、デパード等の集客施設は午後9時迄の営業にするように要請されています。
全面的に協力すれば営業時間短縮協力金が貰えるとのことですが、相変わらず雀の涙と言える程度の金額です。
飲食店が東京都の認証（点検）を得るためには訪問による点検を受ける必要があるとのことです。点検日時を予約する必要がありますが、報道によると直ちに点検を受けることが難しく、1か月以上待たされているところが多いようです。このため、多くの飲食店において相変わらずお酒の提供が禁止されることになります。
11月よりコロナ対策の実証実験が行われるとのことです。ワクチン接種を済ませていることが証明できている方、および検査で陰性が確認できている方に対する行動制限を大幅に緩和するとのことです。
飲食店等の入店に際してはワクチン接種を済ませていること、または検査の結果、陰性が証明されているかを確認するとのことです。
実証実験とは新型コロナウイルス感染症に罹るか否かを「実験」で試すということです。万が一、感染しても自己責任であるとされるのでしょう。「人の生命および身体の安全が害されるかを実験で試す」という発想には、私は賛成する気になれません。
それに既に2回のワクチン接種を終えている場合でもブレークスルー感染により亡くなられた方がいらっしゃいます。さらにワクチン接種により体内に形成された抗体の量は、日時の経過により低下することがわかっています。ワクチン接種を2回終えていても、新型コロナウイルス感染症に罹らなくなるとは言えません。
現状では、飲食店でお酒を飲んで楽しみたい気分にはなれません。飲食店が活気づくことは当分の間、期待できず、今回の緊急事態宣言解除により一気に黒字化できる飲食店は極めて少ないのではないかと思います。
飲食店が入居している賃貸物件のオーナー様の多くは家賃の値下げを強いられていますが、この状況はしばらく続きそうです。