国産合板の価格が急騰

 新型コロナウイルス感染症の流行により主に東南アジア諸国が生産する住宅用部材の生産が停止し、価格が高騰しました。柱および梁に使用する木材も、米国およびカナダ産の木材が日本に輸出されない(ウッドショック)ことから価格が上昇しています。

 ウッドショックは少し改善される兆しが見えていますが、今度は国産合板の価格が急上昇しているようです。

日本経済新聞のWEBサイト掲載記事から引用します。

※掲載社の都合により元記事が削除され、リンクが切れることがあります。あらかじめ御了承願います。

国産合板が最高値 丸太・接着剤高、住宅着工に影響も
2021年11月15日 20:30

住宅の壁や床に使う国産針葉樹合板の流通価格が最高値を付けた。今秋から急騰しており、直近1カ月の上昇幅は9%に達した。住宅着工の持ち直しなどで合板の品薄感があるところに、原料となるスギなど丸太価格の上昇や原油高に伴う接着剤の値上がりが重なった。深刻な合板不足で木材加工メーカーは受注制限を視野に入れ始めており、国内の住宅着工を鈍らせる恐れもある。

~以下、有料会員限定記事のため略~

日本経済新聞

 ご承知の通り、原油価格が急騰しています。このため、東京都内におけるガソリンの小売価格は1Lあたり160円を超えており、170円に迫りつつあります。

 接着剤は石油製品です。原油価格の上昇により、接着剤を多用する合板の価格が上昇しているとのことです。問題なのは、木材加工メーカーによる受注制限です。

 東南アジア諸国における新型コロナウイルス感染症の流行が終息しないことから住宅用部材(水洗トイレ、水道用配管部品、その他金属製品)の生産ができず、輸入量が激減している状況です。住宅用部材、合板の入手がが困難な状況になると住宅の建設は大きく抑制されます。

 供給を受けられる場合でも価格の上昇が凄まじく、コロナ禍に陥る前の15~20%増という状況です。これでは住宅の購入を検討している方における検討プランが大きく狂います。

 新型コロナウイルス感染症が完全に終息すれば元に戻り、コロナ禍になる以前の予算で購入できるようになると思われますが、今後しばらくの間は新築、中古戸建住宅のいずれにおいても予算を多めにしないと購入できません。新型コロナウイルス感染症の早い終息を願います。