不動産業界の繁忙期が始まりました
毎年1月～3月は不動産業界の繁忙期です。不動産売買、不動産賃貸のいずれも、一年の中で最も活況になる時期です。
新年度が始まる4月から新しい物件に住みたい、住み替えたいという方が活発に物件をお探しになられます。東京都で不動産賃貸仲介を生業としている不動産会社の中には1～3月の売上げで4～12月の経費を賄うところがあります。
新しい物件情報が出回り始めるのは1月中旬以降であり、1月下旬から2月にかけて最も多くの物件が公開されます。今日は、繁忙期に不動産取引を行う際の注意点を以下に述べます。
繁忙期における注意点
①不動産を購入する、または入居先の賃貸住宅を探す場合
この時期は、数多くのお客様が一斉に物件を探します。不動産を探している方が希望条件の物件をみつけたら、直ちに不動産会社を訪問し、内見することをお勧めします。
立地が良好である物件の場合、人気が集中します。よくあるのは「仕事がとても忙しい。○○町の物件を2週間後の日曜日に内見したい。」等として内見を予約したものの、内見前に他の方が先に成約したというパターンです。
契約の締結は早い者勝ちです。売買物件、賃貸物件のいずれでも価格交渉を希望する方が多いです。しかし、交渉を長引かせると、他の方が先に成約することがあります。
②不動産（戸建住宅、区分マンション）を売却する場合
戸建住宅または区分マンションを「空き家」の状態で売却する場合は、繁忙期の前に家財道具を搬出することをお勧めします。残置物が数多く残っていると印象が良くないため、敬遠されてしまいます。
「居住中」の状態で売却する場合、繁忙期になる前に室内を大清掃しておくことをお勧めします。怠ると敬遠されるだけではなく、購入希望者からの多額の値引き要求につながります。
③賃貸住宅を貸し出す場合
室内のリフォーム、ハウスクリーニングは欠かせません。故障している設備がある場合は修理または新品交換が必要です。いずれも繁忙期前に終わらせておくことが必要です。
卒業、異動の時期であることから退去希望者が増えます。退去希望者が現れた場合は手続、リフォームやハウスクリーニングを直ちに行い、次の入居者を早く募集することが必要です。募集開始が3月になると、繁忙期の間に次の入居者が決まらず、空室期間が長期化する恐れがあります。